オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

本日は後輩の研究調査の手伝いで北九州市内の川へ。大変にすさんだ河川を親水的にかつ多自然的に改修してみて、その結果どうなったかというお話のようです。工事自体は、個人的にはうまくやっているように思います。ガチガチに固めていた古い護岸を広げて、河川敷も比較的広くとってあるし、川岸・川床ともに自然のままです。ただ、昨日の雨で増水していたのですが、それでも水量はしょぼしょぼでした。おそらくどんなに河川敷を広げても水量が少ないために、自然に瀬や淵が復元されるには時間がかかるのでしょう。大規模な出水はもちろん困りますが、小規模な出水くらいないと川が自発的に環境構造を復元させるのは難しいのでしょう。上流には立派なダムもありますし、かなり安定した川になっているとみました。ただし、魚はとてもたくさんいました。種数もまあ多い方でしょう。河川規模も小さいし、こんなものなのかな。こういう河川で多自然川づくりの目標値の設定は難しいです。子供が魚採りをして楽しむにはかなりベストな川になっており、都市の小規模河川としては成功しているという気もするのだが・・。これで完璧ですよ!とは言い切れない湿地帯生物愛好家の自分もいる・・うーん・・