オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

生きてます。ということで今週は南九州(太平洋側)に調査へ行ってきます。色々と滞っていますが、いまとれるデータはいまのうちにということで・・


先週土曜日は大学近辺の池の調査と観察会。住宅地の真ん中にありますが、湧水が湧き出ていて魚がたくさんいる池でした。しかしながら埋め立てして公園化すべきという意見からそのまま保全すべきという意見まで議論になっており、市としては相当悩んでいるそうです。そういうことで、うちの研究室総出で調査を請け負うことに。肩書きのある魚はメダカだけでしたが、凄まじい個体数!その他、オイカワ、フナ、カマツカ、ドンコ、ハネナシアメンボ、ヒメイトアメンボなどがたくさんいました。普通種中心ですが、その立地といい個体数といい、出来ることならこのまま手をつけて欲しくない場所です。。現在の価値ではなく、100年、200年先まで考えてその価値を定めて、今後の方針を決めて欲しいものです。

ベニイトトンボもたくさんいました。メダカやベニイトトンボがいるという点で保全的価値がどうのこうの言うのもまあ一理あるのですが、住宅地の真ん中に湧水のわくきれいな池があって、そこにはフナやオイカワやギンヤンマやそういう「普通の」生き物が溢れかえるほど生息していて、いつでも採って遊ぶことができる、っていうことの価値は、本当は計り知れないほど高いものだと思います。