オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

今日はデスクワーク。今週末から中国へ調査に行く予定なので色々と差し迫っています。。書き物の宿題が多いですのでなんとか仕上げたいところ。

とか言って色々調べていたら、タカハヤの学名が変わっているのに気がつきました。最近情報が遅くてヤバイ・・。元論文はこちら↓

Sakai,H., Ito,Y., Shedko,S.V., Safronov,S.N., Frolov,S.V., Chereshnev,I.A., Jeon,S.R., Goto, A. (2006) Phylogenetic and taxonomic relationships of northern far eastern Phoxinin minnows, Phoxinus and Rhynchocypris (Pisces, Cyprinidae), as inferred from allozyme and mitochondrial 16s rRNA sequence analyses. Zoological Science, 23: 323-331.

しれっとタカハヤの学名がRhynchocypris oxycephalusに、アブラハヤがR. lagowskiiに、ヤチウグイがR. percnurusになってました。形態の話がもっと出てくると個人的に楽しかったのですが、分子系統解析の結果も付していますしサンプル数もそこそこ多いし、説得力あるのではないかと思います。しかしFig1の各種の分布マップ(サンプリングマップだけど結果的に分布マップ)はかなり興味深い。日本列島では西からタカハヤ、アブラハヤ、ヤチウグイという順番で自然分布してますが、大陸でも同じ順番で自然分布しています。日本海を挟んでいるのに・・。

画像は熊本のタカハヤ。九州ではカワムツと並んで最も自然分布域の広いのがタカハヤ。九州内のタカハヤの細かい地理的な遺伝的変異の解析もシタイナー、とか思って標本は集めていますが・・