オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

一日あいてしまいましたが日曜日は柳川で出版記念打ち上げ会でした。福岡県の水生昆虫図鑑に引き続き作成していた北九州の干潟BOOKが完成ということで関係者が集まって打ち上げたしだいです。

干潟BOOKの中身はこんな感じ。カニを中心にエビ類や魚類も扱っています。1冊1000円ということで近々購入方法など決まったらここでも紹介します。コラムなども結構面白いと思うのでぜひ気になった方はご購入ください。
んで打ち上げは干潟を食べようというGYO部顧問氏の提案により有明海の特別コース料理になったわけですが、いろいろと珍しいものが食べられました。全部とても美味しかったので特に美味しいとか書きません。

アミとトコロテン。アミサクラエビ科のアキアミという種類でしょうか。想像以上に味がこい。

左から定番のめかじゃ(ミドリシャミセンガイ)、わけのしんのす(イシワケイソギンチャク)、タイラギです。めかじゃは初でしたが結構味がありました。

ムツゴロウ。店も良いとこなので味付けも良いです。

野生のウナギ。こういう店でこういう風に出されたら美味しくない要素は0パーセントです。

有明のスズキ。コブシメしてトロロをかけたもの。

コウケ(甲貝)。テングニシ?コリコリしていてます。

イボダイ。福岡ではモチノウオというのがよく聞く呼び名ですが、ここではなんとかのフタという名前で呼んでいました・・忘れました。思い出したら追記します。

スイゼンジノリ!これははじめて食べましたがいつか食べたかったので感動です。この種は干潟の種ではなくて九州の限られた湧水地帯に生息している珍しい藍藻類です。

くつぞこ。種類がよくわかりません。女将の話では柳川ではウシノシタ類にもランクがあるそうです。おそらく高級なのはコウライアカシタビラメ?かな。デンベエさんと呼ばれているそうですが話を聞く限りではデンベエシタビラメではない模様。
いつも思いますが干潟の生物多様性と生産量はすばらしいものがあります。このほかにも季節や年によってはエツ、ワラスボ、アリアケシラウオ、コイチ、アゲマキ、シオマネキなどなど食べられる生物はいくつもあります。九州の有明海沿岸地域ではこれに加えて低平地の氾濫原湿地であるところのクリーク地帯で米もとれるし淡水魚(コイ、フナ)もとれるわけです。右手に干潟が左手に氾濫原湿地があれば食べるのに困ることはないでしょう。この環境の豊かさに支えられた食文化の豊かさをなんとか後世に残していきたいものです。
ということで関係者の皆様、いろいろとありがとうございました&おつかれさまでした。