オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

今日は朝からひどい雨でいつもは40分かかる通勤時間が1時間半もかかりました。結局8時半の始業時間には間に合わず、10分遅れ・・。ところが所内にも人はほとんどいませんでした。電車も止まりまくっていたということで、特別休暇というものが発動して遅刻は無しということに。なるほど、こういうシステムなのか・・。
今日はこんな記事をみつけました。
「ダム頼みの治水見直し、流域で対策を 有識者会議が提言」
「ダムに頼ってきた治水のあり方の見直しを検討してきた国土交通省有識者会議(座長=中川博次京大名誉教授)は13日、提言をまとめた。ダムありきではなく、それ以外の治水対策の組み合わせと、ダムを建設する場合とで安全性やコストを必ず比較。関係住民の意見も聴いて判断する。水没する上流の山村だけに犠牲を強いるのではなく、下流域の都市住民も含めた流域全体で治水対策を分担する手法で、従来の考え方を抜本的に見直す。・・」との内容です。
雨の降り方も変わってきたような気がしますし、ダムの負の影響も広く知られるところとなりましたし、治水手法の方向性は変えるべき時期に来ているのでしょう。流域治水という考え方は前の研究室の先生から詳細に聞いていたのでしっくりきます。
個人的には流域治水の中でも遊水池を使った方法に期待しています。遊水池を適当な間隔で配置して増水のピークをずらしていく、という方法は下流域での氾濫を効果的に抑えることが出来るのではないでしょうか。しかも、遊水池をうまく作れば、それはそのまま氾濫原になり、湿地性の動植物に非常に良い生息環境を提供することが期待できます。例えば渡良瀬遊水地などは人工の遊水池ですが、現在では希少生物の生息地となっています。ということで、治水と環境の両立、という観点からも、遊水池を用いた治水研究が進展するのを期待しています。