オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

韓国さかな採り〜7月25日その1

先月24日〜27日に韓国に行ってきました。今回はブログ「日韓ちゃんぽん」でお馴染みのアキミツ氏に厚かましくもお願い申し上げて、韓国の川をご案内頂くということに。一緒に回ったのはカマツカ教団団員の盟友Tommy氏。思い返せば3年前、Tommy氏と回った九州のフィールドはことごとく雨。というか豪雨。今回事前に天気予報を見て、その再現かと恐れ慄いていましたものの、アキミツ氏の神通力のお陰でなんとほぼ完璧に予定を消化することができました。実際に川に行ったのは7月25日と26日の2日間でしたが、実は振り返ってみますとこの日程で川で採集が出来たのは本当に奇跡的だったようです。アキミツさんには本当に感謝です。
そして肝心の淡水魚たちにも数多く出会うことができました。ということで2日間で4地点回ったのでその様子を感動とともに淡々と紹介していきます。まずはその1。
1地点目は下流の水田地帯。

日本とあまり変わらない田園風景の中をどろんとした川が流れています。

ドジョウMisgurnus anguillicaudatus。まず最初の一種目がドジョウでした。これは幸先がいい!(単にドジョウが好きなので・・)。妙にゴマゴマしい模様で怪しい。最近色々なドジョウを見ているのですが、ドジョウはヤバイですよ。うむ。

ブルーギルLepomis macrochirus。もちろんここでも外来種。ここの場所には結構たくさんいました。

モツゴPseudorasbora parva。こいつはたくさんいます。九州のと見た目変わらないです。

Oryzias sinensis。メダカ!と思いきや厳密にはチュウゴクメダカの方だそうです。うーむパっと見で区別が可能なのだろうか。雰囲気が違う、という域には私は達していません。

ゴクラクハゼRhinogobius giurinus。中国で採った時もそう思ったんですけど、なんか九州のと違う気が・・。まあゴクラクといえばゴクラクなんですが。

ウキゴリGymnogobius urotaenia。そういえばこちらにもいるんですね。あまり多くなかったです。

Hemiculter eigenmanni。ただし大陸に広く分布するH. leucisculusのシノニムという説もあって、分類についてはまだ議論の余地がありそうです。写真は、水路の流れのあるところでオイカワみたいに泳いでいた幼魚です。九州だとこういうところにいるのはオイカワなんですが、少なくとも私の網に入ったのはすべてこいつでした。うーん異国を感じる。

ナマズSilurus asotus。ごろりんと網に入ったナマズ。日本のと変わらない気がする。

そしてヒナモロコAphyocypris chinensis。!!実はここの地点で見たかったのがこのヒナモロコでした。当地ではたくさんいる魚だそうですが、ご存知日本では風前の灯火。コンクリート水路にて何匹も採れました。

水路周りのハス田や水田はこんな感じで、かなりゆるい作り。福岡県内の最後の生息地もこんな感じの水田地帯だったので、やっぱりなあという感じです。場合によってはコンクリート水路との共存も可能なわけです。大陸的なおおらかさがヒナモロコにはあっているのでしょう。

ラスト写真はアキミツ氏に韓国式魚類採捕網「ジョクデェ」の使い方を学ぶTommy氏。この網すごい便利で、色々応用がききます。今回は私はアキミツ氏からお借りしたジョクデェのみでほぼ戦いました。ということで1地点目はここまで。午後からは2地点目に突入です!
→ つづき