オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

論文

浦部美佐子(2007)本邦におけるコモチカワツボの現状と課題.陸水学雑誌,68:491-496.
ということでコモチカワツボについて調べていたところ、KANAO氏から上記の報文を教えてもらいました。ここからDLできるもよう(PDF)。
この報文ではコモチカワツボについてわかっていること(国内外の定着状況、生態生活史、実害、防除対策など)を詳細に解説しています。また、この微小な巻貝を調査者自身が非意図的にばらまく危険性についても警鐘を鳴らしています。ここで指摘されている通り、希少な底生動物が生息する場所へ調査に行くような人は、特に注意が必要でしょう。九州では今のところ宮崎県でしか確認されていないようですが、今後ばら撒いてしまわないように、自分自身も注意していこうと思います。
しかし恥ずかしながら知らなかったのですがコモチカワツボ特定外来生物でも要注意外来生物でもないんですね。どっちかに入っていると思い込んでいました。そうすると地方行政で規制をかけるのは(特にあまりやる気のないところでは)難しいですね。。