オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

今日は午前中某工事のためのご相談。人命のため、食料生産のためには絶対にやらなければいけない工事。まあ状況からそうなるでしょう。でもそこはひょっとするとこの地域のそこにしかいないかもしれない生物の生息地。工事なんて駄目だと言い張っても仕方がない状況で、なんとか両立する道を探る。担当の方もコンサルの方もとてもよく考えてくれていて、双方うんうんと知恵を絞る。予算的にはここまで可能、技術的にはここまで可能、生物学的にはここまで可能・・。たぶん、これで大丈夫ですという落としどころにたどりつきました。いやたどりついていたかどうかは来年以降を見ないとわからないです。もう手遅れの状態で色々模索するのは大変です。でも世の中の流れが変わりつつあり、どの分野にもそれはそれなりに大事だと理解してくれる人が入ってきてくれているのはありがたい限り。
生物多様性保全に役立つ研究をしているんだ、と言って巨額の研究資金を得ている人たちには、期待しています。こういう苦しい状況を打破する理論、方策、概念などを、行政や一般市民に強力に発信していってくれて、10年後にはもっと楽に地域の生物を守っていく仕組みを作ってくれるものと期待しています。

全く関係なくカエル。明日の最高気温9度という予報に嫌気がしたので、今年行った西表島で久しぶりに見たヤエヤマハラブチガエルの画像です。寒いのは嫌いなのです。南の島の生暖かい夜の風に吹かれながらハラブチガエルの鳴き声に浸っていたい。