オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

今日は某市主催の水辺の生き物観察会。筑後川水系某支川の上流と下流において、それぞれ生き物をつかまえてその違いを調べる、という内容です。10家族限定という形だったのですが、申込みが少なく定員割れ。結果的にきわめて少人数でしたが、その分じっくりできてよかったかなと思います。必殺の簡易スコア法(底生動物&魚)を皆さんにやってもらいましたところ、なかなか良い結果でした。
まずは底生動物による水質の評価↓。地点1が上流で地点2が下流

平均点で3.5以上は「きれいな水」という評価になります。ということで両方ともきれいな水でした。でも種組成の違いとか、種数の違いとか、上流と下流の違いがきれいに出ていると思います。
それから魚類による環境の評価↓。同じく地点1が上流で地点2が下流

こちらは平均点で3.0以上は「とても豊かな自然が残る環境」という評価になります。ということでこちらもまた両方とも良い環境ということになっていますが、底生動物との分布様式の違いや、九州北部での魚類の流程分布の特性がよく出ていると思います。
やはり筑後川水系のそれなりの川ですると、この両方のスコア法はかなり精度よく環境の評価ができると思いました。また、全く違う観点から作成されたこの2つのスコア法を同時に行うことで、河川生態系の本質が漠然と理解できるんではないかと、思います。せっかく生物を使って評価するなら、水質だけ見るのはもったいない。
最後にちびっ子たちに今日心に残った生物を挙げよ、と指令を出したところ、カワニナカワニナヨコエビ、カワゲラ、アリアケギバチ、カゼトゲタナゴという感じでした。カワニナ2票でカワニナの優勝でした。
今日の観察会で心に残ったヒトコマ→「うおぉ、カワニナの中から何か虫みたいのが出とぉ!!」「・・少年よ、それはカワニナの本体だ・・」