オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

論文

上田恭一郎・井上大輔(2012)ババアメンボの北部九州からの新産地.Rostria,54:31-34.
九州そして福岡県における新記録水生ハンシ。発見地は北九州市若松区埋立地内のビオトープということで、九州の日本海側には他にも生息地があるかもしれません。著者はいつもお世話になっている北九州市立自然史・歴史博物館の上田氏と北九州高校魚部の井上氏。分布初記録の報文とは言うものの、単に採れましたというだけではなく、記載・記述が丁寧で素晴らしいです。そしてババアメンボみたいな地味な種類を野外で気づくこのセンスがまた素晴らしいです。こういう素晴らしい点をですね、私は少しでも身につけたいわけです。
ところでこれが掲載されているのは日本半翅類学会の会誌Rostriaですが、長らく休眠状態にあったものの、立て続けに2号発刊されて本格始動のようです。実を言うと私は日本半翅類学会会員なわけでして、本格始動であるならば何か報文を用意しようかなと思う次第であります。