オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

定期巡回中に見つけた記事。ちなみにネット上の定期巡回による情報収集は本業務において必要不可欠であります。
「タニシ駆除にスッポン放流 白石町(リンク)」
ジャンボタニシ抑制にスッポンを放流。2007年に530ヘクタールだった被害面積が2011年には10ヘクタールになったとは劇的な効果だけど、本当にスッポンの効果なんだろうか。そして、無断捕獲が相次ぎ個体数が減少したので、町内の養殖業者から購入した個体を追加で放流、捕獲禁止の看板をたてた・・。もはや事態が複雑すぎてどこにどう突っ込んでいいのか、そもそもこれは悪い事例なのか良い事例なのかもわかりません。
養殖業者がある場所では、たいてい回りにも逃げ出したスッポンがたくさんいます。したがって、おそらくここもすでにそんな感じと推察されます。そもそも現在の九州のスッポンの何割が在来かなのかもよくわからないし、こういう場所で今さら1000匹放流したところで、生態系が劇的に悪化するとも思えない。ジャンボタニシ抑制にそんなに効果があるなら、差し引きするとこれはどちらかというと良い事例なのかな。いやまて、ヌマガイとか食べたりするか。その辺はどうなんだろう。でも大きくなったスッポンは高く売れる。ということでやっぱり評価が難しい事例です。
とりあえず一つだけ気づいたわかりやすい問題点は、この記事のタイトルでしょう。「タニシ駆除」じゃあ、まるで在来のマルタニシとかオオタニシとかを駆除しているみたいです。「ジャンボタニシ駆除に〜」あるいは「外来タニシ駆除に〜」にしないとこの事業の本質と面白さが全く伝わらないと思います。