オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

テレビ取材(ダニ)が明日4社目・・。同じことを繰り返しお話する。仕事してるって感じ。今日はその一つが放映されたので見てみたけどまずまずでした。まあ存在意義を示さないとおとりつぶしになりかねないのでそういう意味では存在をアピールできてよかったかもしれません。ただ、情報が少なすぎです。きちんと調査すべき点もあると思うので予算も欲しいです。
そういえば生物の世界共通名称であるところの「学名」は、基本的にはラテン語ギリシア語でして、その種を特徴づける何らかの意味があることが多いのです(稀に意味のないものもある)。で、シマドジョウ属のCobitisってどんな意味なの、という質問が時折あるものの、実は私めもその意味がよくわかっていなかった(!?)のです。ところが、こないだ出たKottelatさんの論文に非常にわかりやすく解説してありました。それによるとコビティスは紀元前343年頃に執筆されたアリストテレスの動物誌・底に潜っている小魚の頁に出てくる「ガジョンのような」という意味の古代ギリシア語をラテン語にしたものだそうです。
ガジョンは底性の顔の尖った淡水魚を指すことが多いようですが、ヨーロッパだと特にGobio gobioのことですかね(カマツカみたいな魚。タイリクスナモグリという和名もあるけど)。Cobitisはあのリンネによって建てられた属でもありまして、さらにその語源はアリストテレスに関係していたとは、何とも由緒が正しすぎる属名であります。そして実はカマツカにも若干関係していたというあたり、なんかうれしい・・。
ということで例えばナミスジシマドジョウCobitis striataは意訳すると「縞々のカマツカ的なもの」、アリアケスジシマドジョウCobitis kaibaraiは「貝原益軒氏のカマツカ的なもの」、オオガタスジシマドジョウCobitis magnostriataは「偉大な縞々のカマツカ的なもの」みたいな感じになるものと思われます。ブログ記事なんで適当ですがたぶん。