オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

次の日は滋賀県栗東市へ。昨年からずっと行きたいと思っていた三輪神社のお祭りに行ってきました。

どういうお祭りかというと、ようするにドジョウとナマズをなれずしにして神様に奉納するお祭りです。写真はなれずしを長持に入れて神社へと運んでいくところ。手順は大変きっちりとしており、見た目も美しいお祭りでした。400年近くずっと続いているお祭りということで、いつまでも続いて欲しい文化です。

これが樽から取り出して盛り付けた状態。上の切り身がナマズ、下のご飯の中にドジョウが入っています。ふつうのなれずしと違って色が緑黒いのは刻んだヤナギタデを混ぜているからです。なので見た目の迫力はすさまじいものがあります。

取り出したドジョウ。丸ごとつけるので丸ごとです。かなりくったりしていますが口ヒゲなどはだいたい残っていました。気になるお味ですが、見た目ほどは臭くなく、タデが入っている分、少しハーブを加えたブルーチーズのような良い匂いがします。ドジョウは少し骨が気になりますが、臭いということもなく、美味しいです。個人的にはナマズの方が固くて食べにくかったです。
ということで世界でもここだけにしかないどじょうのなれずしを奉納する祭りに行くことができ、食べることもできて大変満足でした。特に今回は琵琶湖博物館のKANAOさんのご協力により、色々と裏側も見学することができました。どうもありがとうございました〜

おまけ。滋賀県内でも猛威をふるっている外来種コモチカワツボの生息地もご案内いただきました。ものすごい密度・・。まだ福岡県ではみつかっていませんが(九州では今のところ宮崎県のみ)、こんなのが侵入してきたらとても困ります。稚貝は大変小さく胴長の靴底のフェルトの隙間などに挟まっても容易に移動するので、野外調査をする人は本当に気をつけて下さい!