今日は天皇誕生日。ということでお祝いと称してネット上でもハゼの話題がちらほらと。以下、便乗してこちらでも九州っぽいハゼを紹介します。
九州の誇る干潟ハゼと言えば、ムツゴロウ。中国大陸沿岸には広く分布しますが、国内では有明海と八代海のみに分布します。干潮時に干潟上に出てきて主に藻類を食べるというかなり変わったハゼです。実はメタリックブルーの斑点があったりして、美しいです。
チクゼンハゼ。筑前という名の通り、博多湾に流入する室見川河口からはじめて発見され、新種として記載された種です。国内分布は実はかなり広いことがあとからわかりましたが、名前も由来も福岡県を代表するハゼと言えましょう。
シラヌイハゼ。種小名dotuiは九州大学〜長崎大学で長らくハゼ類の生態・生活史を研究していた道津善衛博士に献名されたもの。模式産地は佐賀県の六角川河口。和名も八代海（不知火海）にちなんだものです。
カワヨシノボリの壱岐-佐賀型。一生を淡水域で生活するカワヨシノボリには形態的に区別できるいくつかの地方集団が知られていますが、そのうちもっとも西よりに分布するのがこの型。第1背鰭は伸びず、全体的に渋いカワヨシです。
天皇陛下の発表論文一覧は宮内庁HPの「天皇陛下のご論文」コーナーにてまとめられています→ リンク
現在もハゼ類の研究が進展しているようで、今年も国際的な学術誌に論文を発表されています → リンク
