オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

不要不急の外出を控えないといけない日々が続きます。しかし健康維持をしなくては話になりませんので、自宅から車で20分圏内の誰も人がいなそうな湿地帯にて健康維持活動をしてきました。

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良い水路です!

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かっこいいフナがいました。

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ミナミメダカがものすごくたくさんいます。

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ドジョウもいました。これはなかなかの大物です。ここでは他にオイカワやバラタナゴもいました。

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この時期こういう水路には水生昆虫もいます。チビゲンゴロウです。

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コガタノゲンゴロウです。他にはウスイロシマゲンゴロウ、ヒメガムシ、キイロヒラタガムシがいました。

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少し場所を変えて別の水路です。ポン氏にこのように網を持たせて、私が追い込みます。

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なんとナマズがとれました!大物です。ポン氏も興奮していました。

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これはアリアケスジシマドジョウです。良い水路です。

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ポン氏が捕まえたウシガエルです。特定外来生物ですが、まあそんなことは置いといて大きな生き物は捕まえると楽しいですね。

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ということで成果です。いろいろな湿地帯生物に出会えて満足しました。ひとまず精神は安定しそうです。もちろん今回の採集中に我々以外の人類は200m四方に皆無でした。

ところで、実はこの2つの水路はおそらく今年~来年にかけて埋め立てあるいはコンクリート水路化します。非常に残念です。これらの生きものの多くは生き埋めあるいは干からびて死んでしまうのでしょう。新型コロナウイルスについての諸問題が解決した後に、新たな日常、新しい生活様式、を考えていかねばならないなんて言葉が政府からも出てきていました。ならばこのように、国民が気軽にソーシャルディスタンスを維持したまま遊べる湿地帯を国内に適宜設置していくべきではないかとも思います。やはりちびっこのためにも身近な自然は必要でありますし、こうした生物豊かな湿地帯の積み重ねが、河口域や海域における有用な水産資源の安定供給にもつながっているはずです。有用な水産資源を国内で安定供給できることの重要さは今回の件で強く共有できると思います。

新しい生活様式というなら、何万人あたりに何平方キロなどと基準を設けて生物多様性の高い湿地帯の再生を義務付けるなど、自然再生にも本腰をいれていくべきです。これまでどおり、何も考えずに、こうした良い水路の「近代化」を進めていくのはあまりにも大きな損失です。もちろんこうした水路の維持管理が農家にとって大きな負担であることはわかります。しかし一方で国民にとっての大きな財産でもあるわけです。したがってこうした水路を、湿地帯を、国民の共有財産としてとらえて、何らかの公的な支援を行いつつ、きっちりと保全し再生していく方向に、なっていってほしいと願います。

 今日の水路についてはほんとうに打つ手無くて、無念ですが(それでも少々の配慮をしてもらうことにはなっていますが)、ポン氏にはこの時こんな水路でドジョウやメダカやナマズを捕まえたなあということを、風景とともに覚えていてくれればと思います。