今日は毎年行っている行政職員向けの研修会講師業でした。天候がアレで危ぶまれましたが、多少の予定変更で済み、なんとか採集までできました。問題もなく、良かったです。
水質指標となっている底生動物の同定について。大まかな分類群を理解することがまずは重要です。という話を実物をもちいて。通常はここまでで十分ですし、ここまでわかっておくといつでもその先に行けます。非常にコンディションの悪い中、15種類お見せすることができたのはよかったです。
この地域の淡水魚でまず知っておいて欲しい2種。カワムツ(上)とオイカワ(下)。ざっと、カワムツは鰭が黄色く体側に藍色の縦条があり、オイカワは鰭が白く、鼻先が赤いです。まずはこの2種の区別から。
カジカです。
ドンコです。
ということで、も少し難しいのがこの2種。カジカとドンコ。カジカは上あごが出ており頭が丸い、ドンコは下あごが出ており頭が大きい。など。でも動きとか、雰囲気は、実はぜんぜん違います。
そんな研修も今年で11年目。こうした知識をもった行政職員が増えていくことで、生物多様性保全に関する施策をより適切な形で進めていけるのではないかと思っています。細かいことも重要ですけど、捕まえたのが楽しかったという思い出が残ってくれるのが一番重要です。そうなっているとよいのですが。。
そういえばこの中で「講師が捕まえた生き物を気持ち悪いと言ってはならない。観察会で子供に偏見を植え付けてはいけない!」という話をしていたのですが、観察会中にシマトビケラを捕獲した参加者の若い方が、「ウェ!・・って言ってはいけないんでしたね・・。うん、これはカッコいい、カッコいい・・」とつぶやいてくれていたのはうれしかったです。そうです!その心意気です!すべての生き物はカッコイイ。気持ち悪いというのは気のせいです。