オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

東京都内某所での湿地帯調査に参加してきました。秘密任務です。ここは私が幼少時に採集をしたことがある場所です。

見た目は変わらず、都内でも貴重な素堀の水路です。水もきれいです。

 

ムカシツチガエルです。私が幼少時はツチガエルでしたが、近年の研究で東日本産は別種であることがわかりました。これはその新しく別種になった方ということになります。

 

トウキョウダルマガエルです。幼少時のなじみのカエル。大型個体に出会えてうれしかったです。もちろん九州にはいません。

 

アブラハヤ!これも昔馴染みです。九州にはいません。

 

ムサシノジュズカケハゼ!私が幼少時はただのジュズカケハゼでしたが、近年になってジュズカケハゼも複数種を含むことが判明しました。ただしこの種についてはまだ学名未決定です。もちろん九州にはいません。

 

ホトケドジョウ!当時たくさん捕まえた記憶がありましたが、健在でほっとしました。こちらも九州にいません。

 

ヒガシシマドジョウ!この水系ではおなじみです。以前より増えている気がしました。九州にはいません。

 

しかしながら、カワムツ、です。国内外来種です。九州ではどこにでもいると言って良いくらい普通の魚ですが、私が幼少時にはこのあたりには間違いなくいませんでした。

 

それからカワヨシノボリです。こちらも国内外来種です。九州にいる種ですが、九州産とは少し見た目が異なります。どこ由来でしょうか?

 

ということで調査の結果、30数年前にいた湿地帯生物の多くが生き残っていることがわかった一方で、これまでいなかった外来種が定着・増加していることもわかりました。外来種が定着・増加しているということは、在来種が使っていた何らかの資源を利用している、ということです。つまり在来種に何らかの悪影響を与えていることは間違いないでしょう。30数年前と比べて、やはり生物多様性の状況は悪化しているようです。