オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

朝から雨です。虫同定はまた一件。今年は多いです。

有名害虫、ヒラタキクイムシLyctus brunneus。乾燥したラワン材・ナラ材の大害虫でタンスや家の柱などからぞろぞろと出てくるのだそうです。あまりに大量に発生して新築の家を建て替えるような例も過去にはあったとか。おそろしい。
しかし文献などを見ると、夜間露出した導管の切れ口に産卵する、とか木材中でも特に辺材のデンプン質を食べる、とか1ヶ月間に100-200卵を産む、とかわずか5mm程度のコウチュウなのにその生態・生活史はすばらしくよく明らかにされています。さすがに害虫の知見の蓄積はヒメドロムシとは比較になりませんね・・。