オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

今日は曇り。ベランダで栽培しているニガウリが結実しているのですが、いつ収穫していいかよくわからないです。調べるとその見極めは結構難しいらしい。そうだったのか・・
あまり楽しくないニュースを拝見。「震災・原発で科学者の信頼低下 今年版科学技術白書が警鐘(リンク)」。科学者の端くれとしては無視できない話です。
観察会などで一般の人と話をする機会が多いのですが、特に放射線関係については、科学者やら専門家やらの意見が信用できないという話をよく聞きます。実際に放射線が気になって東日本から九州に移住してきたという方にもそういう場でお会いしたことが複数回あり、口をそろえて専門家が信用できないと仰っていたので、大げさな話でもないのでしょう。
以下自分の専門としている生き物の分野の話。この分野は実際、プロとアマチュアの間で知識の境界があいまいな部分が結構あります。アマチュア(それを生業としていない人)であっても、プロ並の知識と経験そして科学者としての見識を有している人は多いですし、こういう方がその筋の科学者として頼られるのは問題がないと思っています。個人的に問題だと思っているのはむしろプロ(職業研究者)でありながら、知識と経験が不足している人です。これ、一般の人にとっては真贋の区別がつきにくくて、案件によっては似非専門家(でも大学教授)みたいな人が事前に余計なこと言ったおかげで事態が混乱するという事例がままあります。
こういうことって大きな目で見れば科学者に対する信用低下につながりかねないわけですので、頼られた科学者は本当に自分がその専門家としてふさわしいかどうかよく考えるべきですし、より適した専門家がいるならそちらを紹介するだけの心の広さが必要でしょう。そもそもそういうことを客観的に判断でき、適切にさばけるのが科学者でありその筋の専門家であって欲しいものです。