オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

今日もまた観察会でした。よく晴れて観察会日和でした。


今日の発見はこのカワヨシノボリ!私の文献収集力が確かなら、この水系からは40年ぶりの確認となります。ものすごく改修されていて、すでに2種絶滅していることを確認している水系なので、生き残ってくれていて本当に良かったです。

採れたのはこんな場所。一見良い感じですが20年ほど前にがっつりと川底を下げて、岩盤が露出するまで削っています。この地点の上流側に未改修区間があるので、そこで生き残った個体が、環境が回復するにつれて再定着したのではないかと思います。幼魚もたくさんいたので、安心です。このまま生きながらえて欲しいものです。

イカワ。おそろしく美しかったです。しかしもう8月も下旬。水温も30℃をこえていましたが、まだ繁殖期なんでしょうか・・

残念なこともひとつ。オオクチバスです。ここは7年間毎年観察会をしているところで、これまで一回も見たことがありません。サイズがそろった3個体が不自然に小さな淀みにいたこと、この地点の上にダムもため池もなく、また下は魚道のない堰が連続すること、などから違法放流の可能性が高いものと考えられます。

3個体のうち2個体は捕獲できたのですが、残り1個体には逃げられました。魚としては本当に完成度の高いかっこいい形で、緑金色の体色も大変美しいです。しかし。念のため申し添えておきますと、オオクチバスを生きたまま移動〜放流する行為は今の日本では「犯罪」です。違反した場合は「懲役3年以下もしくは罰金300万円以下」という重い罰則が科せられます(リンク)。皆さんご存知と思いますが、よろしくお願いします。