オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

ということで先週は久しぶりに有明海側の河口に調査に行きました。有明海の達人K宮氏にご教示いただきながらの調査でした。

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満潮時の漁港。初めて見るとギョッとするくらい水位が高いですが、これが普通です。最大6メートルの干満差がさすがなのです。

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ヒラです!秒速でウロコがとれていきます(泣)。しかし今日はこのヒラの標本が最大目標だったので、なるべく丁寧に標本としました。いきなり目的の一つは達成できました。

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こちらは一見似ていますが、サッパです。ウロコがとれにくく、その点でもヒラと違います。

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メナダです。ボラの仲間でボラに似ています。有明海にはもちろんボラもいますが、場所によってはメナダばかりです。

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イダテンギンポです。牡蠣殻の中で暮らしている、代表的な干潟の魚です。

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スズキです。有明海側のスズキは、スズキとタイリクスズキの自然交雑に由来する固有の個体群です。スズキと比べて黒点が目立ちますが、タイリクスズキほど黒点が大きくなく、絶妙です。

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シモフリシマハゼです。有明海側ではおなじみ。純淡水域でもしばしば見かけます。

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ショウキハゼです。鍾馗様のような髭がポイントです。
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シオマネキです。大型のオス!かっこいいです。

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漁港に抜かれたばかりの木の杭が置いてあったのですが、穴がたくさんあいており、何やらプチプチ音がするので見てみると、穴の中に何か生き物がいるようでした。

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ピンセットでつまんでみると、等脚類のコツブムシの仲間でした。種類はわかりません。有明海だと独特なのがいるんでしょうか??

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ワラスボです。K宮氏の必殺秘密ポイントにて、開始数秒で採集できました!すごいです。ざくざくいます。

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洗うとこんな感じです。泥の中でミミズのようにして暮らしているようで、体はミミズのようにピンク色です。

ということで久しぶりの有明海側河口調査でしたが、湿地帯生物の密度が高く、種類も多く、しかも変わったものばかりということで、やはり最高です!ご案内いただいたK宮氏、ありがとうございました!