オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

オゴマ荘亀川ビオトープ(第2回)

NPO法人北九州・魚部がプロデュースするオンセンゴマツボ荘に湿地帯ビオトープを造成する企画。「オゴマ荘亀川ビオトープ」の第2回作業に行ってきました。第1回はこちらです↓

oikawamaru.hatenablog.com

前回3月30日はほぼ完成というところまで作業しましたが、万が一にでも水漏れがあるとやり直しなので2週間様子を見てもらっていました。そして無事に水漏れはなさそう!という状況であったので、今回は仕上げです。

2週間ぶりの亀川ビオトープ。水が澄んでいます!ミゾソバも立ち上がっており、エコトーンが機能しているようです。

すでにコセアカアメンボが4匹来ていました。こちらはそのうちの2匹。

さて、今日の作業はビオトープの水際の処理の仕上げです。ということでさっそく材料を採りに行きます。

前回に土をいただいた土地です。土地の所有者の方に許可をいただき、今日は植物の繁茂した「マット」を手に入れます。

こんな感じでマット状に植物の塊を採集します。今日は魚部I氏と私とポン氏(中1)の3人です。前回活躍してくれたパワフルな若者は、今回都合がつかず来られませんでしたが、今日の作業であれば我々だけでも十分です。

オンセンゴマツボ荘に戻ります。手前にあるのが採集した植物マットです。これを張り付けていきます。

こんな感じで少し出ていたシートを隠す感じで植物のマットをぺたぺた張り付けていくわけです。今回湿地帯の泥ごと入手することができたので、粘度も高く、良い感じです。

 

完成です!!材料も見立て通りちょうど良い量でした。この場所は周囲がコンクリートなので、水も吸われにくく、この構造でも良いだろうと思います。うまく植物が育って根を張れば、土が張り付いて少々の雨では流れ落ちないでしょう。

午後はさらに別の、近郊の某所へ。なんとここには希少種・ミズオオバコが毎年生えているのです。昨年に群落があったあたりの表層の土を、土地の所有者の方に許可をいただき、採集しました。このあたりにはきっと種子が入っているはずです。この土をビオトープにいれました。うまく芽が出てくれると良いのですが。

ということで2回の作業で「オゴマ荘亀川ビオトープ」の原型は完成しました。今後は基本的に変化を見守るステージに入ります。しかしその目標は、かつてこの地域一帯にあったという亀川の原風景の湿地帯の再現。そのために地元材料にこだわって集めましたので、それにそって適宜手を入れていきたいと考えています。

また、現在議論中なのが「動物を入れるかどうか」。候補種はドジョウとミナミメダカです。こちらもなんと魚部の調査により周辺域に在来と思われる集団を発見済みです。今後はこれらの遺伝子解析もしてその由来を明確にした上で、考えていきたいと思います。

次は5月くらいに行きたいと思います。つづく・・