オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

よく晴れていましたが、川で調査でした。

カマツカ3匹。いつも同じです。かっこいい。

ヤマトシマドジョウ。美しい。

イトモロコ。かなり美しく撮れました。本当は美しい。

イカワ。婚姻色はもうだいぶ落ちています。

アユ。もうだいぶ大きくなりました。圧倒的成長速度。

オヤニラミ。かなり大きい個体。顔が迫力あります。

日記

暑い日が続いていますが、生きています。昨日は川で調査でした。熱中症に気を付けないといけません。

オヤニラミ。青い魚は川にはいないと思われがちですが、在来の淡水魚の青さはこのように玄人向けであります。したがって青い魚はいます。美しい。

カジカ。カジカがびちびちとたくさんいる川は水のきれいな良い川です。


カワムツ(上)とオイカワ(下)。カワムツはまだ多少色が残ってましたが、オイカワは銀色。

カマツカです。輝いています。夏のカマツカも最高です。かっこいい上に美しいです。最高です。やはり野外で見るのが一番です。

ドンコ(左)とカジカ(右)。淡水魚同定の初期の壁の一つがこの2種の区別。最終的には光の速さで区別しないといけません。下あごが出てるのがドンコ、上あごが出ているのがカジカ、頭が大きいのがドンコ、頭が小さいのがカジカ、動きが遅いのがドンコ、動きが速いのがカジカ。です。

良さげなフナ。フナもうわかんないけど、とりあえずギンブナで・・

話題のニホンウナギもいました。ここはわりと多かった。何から何まで魅力的な淡水魚です。
ところで文一総合出版のWEB雑誌BuNaにウナギの記事が出ています(リンク)。食べる食べないのその前に、ニホンウナギの魚としての魅力を再度考えて欲しいなと、思っています。その上で、絶滅しないために何をすれば良いか、色々な人に考えてもらいたいです。

日記

今日は観察会でした。平野部のビオトープで川も崖も遠く途中の道のりでの安全面も確保できたので決行しました。雨も降らず、日差しもなく、良かったです。特にここ一週間ほどの天候不良でちびっこ男児のストレスの高まりに辟易していた親御さんから喜ばれました。やつらは泥まみれでした。



今年はドジョウが大繁殖していてちびっこたちにも採集が容易になっておりました。ここのは遺伝子も確認している在来系統なので、その価値と放流の悪を全力で訴えました。ご理解いただけたでしょうか。ほんと放流しないでくださいね。

現場にいたツチガエル君。触り心地が良くかわいいです。しかし今年はなぜかカエルが少なかったのが気になります。何故でしょうか。

日記

九州北部もひどい雨でした。無事にしていますが、色々と各地で災害が起こっているようで心配です。特別警報も解除されWEB上の観測データから水位の低下も確認できたので、付近の川の様子を見にいきました。水が引いた直後に河川敷に魚が残されているのか、残されていればどのような種類、状況なのかを知りたかったからです。なお、ここは何度も行っている川で水の引き方や上流の様子、護岸の状況などもよく知っているので近づきましたが、これほどの雨の直後は通常は川に近づくべきではありません。

このような感じ。ここは護岸も完全ですし流速もそれほど出ない地点なのでかなり安全と思われます。高水敷の舗装道路の上には水がたまっており、案の定逃げ遅れた湿地帯生物がたくさんいました。

タモ網一すくいでこんな感じです。残念ながら酸欠により死んでいる個体も多かったですが、生きている個体も多くいました。以下採れた魚。

ギンブナ。最大個体。これ以下の小型個体はものすごく多数。

コイ。最大個体。これ以下の小型個体が少々。

カネヒラ。この死体1匹だけでした。

イカワ。最大個体。小型個体は多数。

カマツカ!最大個体。小型個体は多数。死んでる個体も多かったです。

ムギツク。確認できたのは2個体のみ。

モツゴ。確認できたのは5個体のみ。

イトモロコ。最大個体。小型個体は多数。

タモロコ。この1個体だけでした。

ナマズ。もう少し大きい個体もいました。10〜20個体程度。

ミナミメダカ。最大個体。小型個体は多数。

オオクチバス。この4個体だけでした。

ドンコ。この1個体だけでした。

トウヨシノボリ?この1個体だけでした。

おまけのテナガエビ

おまけのハイイロゲンゴロウ幼虫。

おまけのコシマゲンゴロウ

おまけのアジアカブトエビ(?)。ミナミヌマエビ(?)、チビゲンゴロウ、ハイイロチビミズムシ(?)などを確認することができました。適当にタモですくって見ただけで、とても全部は確認していませんが、かなり色々な魚がこうした水たまりに取り残されているのがわかりました。
自然現象で陸地に取り残された野生生物を本来助けるべきではありませんが、一方でここは人工護岸であったがために取り残されたともとれます。しかしまたまた一方で、こうした魚類を頼りに生きている哺乳類や鳥類もいるかもしれません。ということで捕まえた個体だけは川に逃がして、後は放っておきました。今宵はこの場所で哺乳類等による魚パーティーが開催されていることでしょう。大きな災害は野生生物にとっても大きなインパクトを与えるのでしょうね。

日記

今日は県外某所で講話&現地視察的な。

アブラボテ幼魚の楽園を発見。この県では絶滅危惧IB類ですが、この楽園は埋め立てられてしまう可能性もあるそうで、ちょっと作戦会議。絶滅危惧種なのに保全に対して何の担保もないというのがちょっとなあという。

アブラボテのメス。隣接する水路には成魚がたくさんいるので、稚魚の成長場所としてこの楽園は重要なのかもしれないと予想。消滅したら影響があるかもしれません。

同所にいたギンブナ的な。。しかしこのギンブナがこの地域固有の特殊なものではないという保証はどこにもありません。なんだフナかといって生き埋めにして良いのかどうかはよく考えないといけないのです。

ドンコ。まあこれは普通の西九州系統のドンコだろう・・とか適当なことを言ってはいけないし、だから生き埋めにして良いわけがないのです。未来永劫失うという状況と天秤にかけるのであれば、慎重にするにこしたことはありません。

日記


カワヨシノボリに関してちょっと資料をつくる機会があったので並べてみました。すべて九州産のカワヨシノボリです。一説によると九州本島には壱岐-佐賀型、無斑型、有斑型の3型がいるとされていますが、並べてみるとなかなか難しい。。同種とするにはあまりにカラーパターンが異なるので、例えば「お見合い実験」なんかをするとこれらは互いに同種として認識するのかどうかなど、気になっています。誰か解決してください。
しかしカワヨシノボリは「地味だけど美しい」という日本産淡水魚の定説に則った良い魚ですね。。

日記

今日は川で調査でした。天気はいまいちでしたが暑くなくて良かったです。

ヤマメ。ものすごくたくさんいる場所があった。

しかしながら同じ場所でアマゴ。放流由来でしょう。数万年あるいはそれ以上かけて少しずつ成立した人類共有の自然遺産を、日本固有の資源を、ただたくさん釣りたいというごく少数の人間の思いだけで未来永劫破壊して良いのか、ということは多くの人に考えてもらいたいものであります。しかし、アマゴは美しい。

カワムツ。尾ビレが欠けています。

ドンコ。この個体もなぜか尾ビレが欠けていました。

今日いちばん楽しかったのはウグイです。ガンメタル色の渋い大型の個体でした。実にかっこいい。。