オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

観察会でした。毎年している、同じ川の中流、上流、河口をめぐる観察会です。今回は参加者50名オーバーと、ちょっと多すぎたかもしれません。。

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オヤニラミです。幼魚も多く、今年はやたらとたくさんいました。

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カマツカです。時間がなくてピントがあってない(泣)・・・ それでもカマツカの布教には成功したと思います。

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上流地点では、相変わらずアマゴがたくさん。自然分布なんですかね?水系的には自然分布でもおかしくないのですが。

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そして河口へ。今年もコショウダイがとれました。幼魚は汽水域に入ってきます。

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トサカギンポです。きれい!と評判でした。確かに鮮やかです。

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おまけのニホントカゲです。尻尾の青が美しすぎます。良い観察会ができたと思います。

日記

連日の調査でした。今日も海です。

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素晴らしい岩礁。あんまりこういうとこでは調査しませんが、仕事なのです。

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キュウセン!生きたベラ科魚類に触れたのは何年ぶりでしょうか・・

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メジナです。岩礁ポイメンバーですね。

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アサヒアナハゼ。カジカの仲間です。

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海には不思議な生きものがたくさんいます。アメフラシの仲間と思いますが、何でしょうか・・(→タツナミガイと教えてもらいました!ありがとうございました!)

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こちらもアメフラシの仲間・・・。本物のアメフラシはもっと黒い印象があります。これは別種でしょうか・・(→ジャノメアメフラシと教えてもらいました!ありがとうございます!)

 海の生きものは難しいです。

 

日記

今日は調査でした。

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今年は海岸での魚類相調査の仕事です。干潟。猛烈な雨で一時中断・・

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上からマハゼ、ビリンゴ、アシシロハゼ、ヒメハゼです。昔にハゼを勉強した甲斐がありました。

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次は岩場へ・・

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ケシウミアメンボがいました!実はF岡県で採ったのは初です!!

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モクズショイ?

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なんだっけ・・カジカの仲間・・ 図鑑を使って調べてみましたが、たぶんキヌカジカであっているはず・・

論文

蛭田 密・漬野 真(2001)九州沿岸における鰭脚類の漂着・迷入・混獲について.日本海セトロジー研究 ,11:15-19.(PDF

メモです。福岡県と佐賀県を中心とした九州におけるアザラシ類の記録がまとめられています。表2のうち、福岡県の部分ちょっと抜き出してみました↓実はけっこう記録があることがわかります。f:id:OIKAWAMARU:20190728213936j:plainこのうちの4番の個体は書いてあるとおり、私の出身研究室にいた剥製です。いまは九州大学総合研究博物館で保管されています。

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この個体です。研究室の標本棚の上の方の大きな段ボール箱に入って半ば忘れられていたもので、標本庫整理の際に廃棄の恐れもあったことから、博物館の丸山宗利さんに相談して移管してもらったのでした。

ところでその際に採集データを調べたのですが、すでに当時を知る人が研究室におらず、聞き取りの聞き取りみたいな感じで昭和43年(1968年)春としました。ところがこの論文では1969年7月6日となっています。論文作成時にきちんと聞き取りをしているので、こちらの方が正しいように思います。また、同定もワモンアザラシとしていましたが、これは台座にフイリアザラシ(=ワモンアザラシの別名)とあったからで、きちんと同定したわけではありません。これもこの論文ではゴマフアザラシになっており、著者は標本を実見していそうなのと、当然ながらアザラシ類には詳しいので、ゴマフアザラシが正しそうです。いずれにしろ標本はあるので、調べようと思えば調べられるでしょう。

標本にはきちんとラベルをつけておく(記憶はあいまいになる)、標本はきちんと残しておく(後でいくらでも詳しく調べられる)、それから何より論文にして世に出しておく(こうして後々人目につき検証する機会ができる)、ということの重要性がわかる一件です。加えて、こうした自然史の記録の積み重ねは、これまでの自然環境の変化を知り、その先の変化を予測する上でも役立つ科学的データと言えるでしょう。

おまけです。先ほどの表2の1番の1879年の今津のゴマフアザラシの記録については、当時の騒ぎを知ることのできる興味深いブログ記事があったので紹介しておきます↓

blog.goo.ne.jp

日記

今日は観察会でした。毎年しているところです。

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ちょっと増水気味でしたが、なんとか。今回も人気で、キャンセル待ちも発生していた感じだったとか。需要があるのはうれしいです。安全管理のため人数が増やせないのは、やむを得ません。

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ツチガエルがいました。

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カマツカの布教もうまくいきました。

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オヤニラミも美しいです。ただ今日はやはり増水の影響で魚があんまり採れませんでした。

 

日記

今日は調査でした。先週かなりまとまって雨が降り、梅雨はあけたようです。

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梅雨もあけて今日は暑い日でした。こんな暑い日の午後にすることと言えば?そう、湿地帯。強い日差しの照りつける素堀りの水路にGOです。

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ドジョウォォォォ!!!

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フナァァァァ!!!

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ミナミメダカゥヮァ!!! やはりこういう暑い夏の午後は素堀りの水路に限りますね。最高です。真夏です。これから真夏になります。明日は観察会です。

日記

今日は観察会でした。ぎりぎり雨も風もなく、開催できました。

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今日のライブ会場。毎年かかわっている某ビオトープです。

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タイコウチ!右下の一匹が成虫、他は幼虫です。不完全変態なので、幼虫は成虫に良く似ていますが、翅がありません。

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ドジョウ!今年も繁殖していました。ここのは遺伝的に在来系統です。F岡県でもここ数年、外来系統のドジョウの野外での確認地点が増えています。地域には地域のドジョウがいます。数万年、あるいはそれ以上、ずっと昔から生息している自然遺産です。気まぐれで破壊しないで下さい。取り返しはつきません。その辺で買ってきたドジョウは絶対に放流してはいけません。

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その後は秘密の池Xの様子を見に寄り道。干上がってないか心配していましたが、ここしばらくの雨で水位は問題なさそうでした。コオイムシがいました。この池で採ったのは初めてかも?だんだん増えている気もします。

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ルイスツブゲンゴロウ。この池ではずっと多産していますが、産地はかなり減っています。今後が心配なゲンゴロウです。

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カメムシ目のミズムシ類がものすごくたくさんいました。大型種はざっと見た感じ、オオミズムシ、ナガミズムシ、ミヤケミズムシでした。特にナガミズムシは、県内では珍しいですが、今日はたくさんいました。

夏休みに入りまして観察会講師業も本格化。今年は10回と、ちょっと少なめです。