オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

中国の淡水魚その6

昨日カマツカ亜科を一種忘れていたのでその追加とその他のコイ科の魚です。

Hemibarbus maculatus。ニゴイの仲間ですので当然カマツカ亜科です。ごめん、君を忘れていた。

Acrossocheilus fasciatus。いわゆるハナマガリの仲間です。渓流に生息していました。幼魚はもっとシマシマです。

Cyprinus carpio。どこでもスーパースターのコイ。Cyprinidaeの看板を背負っているだけのことはあります。中国の漁師さんも喜んで捕獲していました。

Carassius auratus。世界中で混乱を招いているフナ。中国の図鑑をみると、調査地域周辺にはギベリオブナC. gibelioとギンブナC. auratusの2種がいるとの記述ですが、その違いは微妙です。でもたぶんauratusとされている方ではないかと思います。
追記>Kottelat & Freyhof (2007)ではgibelioが銀色、auratusが金茶色と書いてあったのでこの個体をauratusとするのはよろしくないかもしれません・・。

Hypophthalmichthys molitrix。ハクレンです。中国ではコクレンのほうが美味しいという評価だと学生が言っていました。残念ながらコクレンの方は見ることが出来ませんでした。

不明種。コイ科ラベオ亜科なのはほぼ間違いないと思いますが、手元の資料では微妙にどれにも当てはまりませんでした。Sinilabeo属に似たようなのがいるのですが・・。誰か教えて下さい。
追記>raiamasさんよりCirrhinus cirrhosusではないか、とのご教示をいただきました!どうもありがとうございました。インドからの移入種とは驚きました・・。
次回はドジョウ類です。
参考文献
Chen, Y. (1998) Fauna Sinica Osteichthyes Cypriniformes II. Science Press, Beijing, China. 531pp. (in Chinese with English abstract)

Kottelat, M., Freyhof, J. (2007) Handbook of European Freshwater Fishes. Dolémont, Switzerland. 646 pp.

Yue, PQ. (2000) Fauna Sinica Osteichthys Cypriniformes III. Science Press, Beijing, China. 661pp. (in Chinese with English abstract)