オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

おそらく花粉の影響で、また気温も上下がはなはだしく、何やら体調がいまいちです。年度末進行でやることも多いです。ううう。息抜きにヤマトシマドジョウCobitis matsubaraeの画像を眺めます。ヤマトシマドジョウは山口県西部と九州、壱岐に分布する日本固有種です。

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体側斑紋L5が縦条模様の個体。ヤマトシマドジョウでは時々みられますが、この個体は尾鰭の模様もかなり変わっています。

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背部斑紋列L1が縦条模様の個体。このタイプはやや珍しいと思います。私もあまりみたことがありません。

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これはかなり斑紋が乱れた、というか美しい個体。いただきものですが、ここまでの斑紋変異個体はこれ以外に見たことがありません。

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これが標準的なヤマトシマドジョウ。背部斑紋列L1と体側斑紋列L5はともに点列模様になります。体側斑紋には変異があり、ここだけを基準に同定するのは難しいこともわかると思います。しかし安定した形質はどれも共通しています。一つは尾鰭基部の黒点が上下ともに明瞭なこと(この写真では見えませんが・・)、それから口髭がやや長く、特に第2口髭長が眼径をこえること、などを見ていくと同定できます。もちろんオス成魚では胸鰭の骨質盤形態や第1分枝軟条の太さなどをみることも重要です。

九州では同所的にスジシマドジョウ類が分布することもありますが、見比べるとヤマトシマドジョウはかなり”力強い”です。感覚的な印象で申し訳ありませんが・・