オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

日記

今日は観察会でした。よく晴れていて良かったです。

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今日のライブ会場は水路です。このあたりは良い水路が多いのです。

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カワヒガイ!もう繁殖期は終わりましたが、オスはいつも美しいです。

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アブラボテ。こちらも産卵期は完全終了の様子。稚魚はたくさんいました。
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天使のようなカマツカです。

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とある班の獲物。色々と採れています。人によっては今日出会ったその生き物に、今日を最後に生涯二度と出会わないということもあるかもしれません。その生き物との一期一会を大切に、出会ったことを頭の片隅にずっと置いておいてもらえればと思います。カマツカのことを忘れないでね、と布教しておきました。

日記

今日はお休みだったので、ドジョウを探しにでかけました。探しにと行っても、かつて多産した産地を再訪という感じです。

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秘密の池X。雰囲気はあまり変わっていません。

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ドジョウは相変わらずうじゃうじゃといました。この池は20年前から知っていますが、ずっとドジョウがたくさんいます。いつまでもこのままでいて欲しいです。

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この池にはクロゲンゴロウもいます。このあたりでは珍しいです。

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この池にはガムシもいます。こちらもこのあたりでは珍しいです。15年ほど前まではミズスマシもいたのですが、それはすっかりいなくなってしまいました。少しずつ環境は悪化しているのは間違いありません。どうにかこのラインで持ちこたえて欲しいです。

 

日記

昔は何かプロフィール書く時はいつも趣味は飼育、と書いていた少年だったわけですが、おっさんになってもまだ飼育趣味は続いています。場合によっては飼育が仕事にもなったりしていますが。

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昨年に奄美大島に昆虫採集に行った際に、アマミシリケンイモリをペアで採集してきました(採集禁止種ではなく採集禁止地区での採集でもありません)。今年はけっこう産卵していたので、目についた卵は取り出して、あんまり増やしても困るので卵を取り出した後は、泥や落ち葉の入った容器に放り込んで粗放的に飼っていましたが、今日あけてみたら18個体ほど大きくなっていました。ので、これらをなんとか大きく育てたいと思います。この後にエラが吸収され上陸し、陸で暮らすようになるわけですが、実はここから先が難しく、苦手なんですよね。なんとかがんばって大きくしたいものです。これは趣味です。

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続いて毎年おなじみ、ブラックドゼウタンクです。ドジョウ属繁殖システムとして稼働していますが、昨年はやや失敗しました。今年はきちんと調整しました。

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シノビドジョウです。3年前に採ってきたもので、今年増えないとたぶんもう絶えます。なんとか今年は増やしたいです。こちらは少し研究です。増えてくれ~~~

 

日記

今日は観察会でした。水田&河川という変則的な形。とにかく水田編ではヘビを見せたかったのですが、首尾よく観察会前の下見でヤマカガシを捕まえることに成功しました。

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ということで、ヤマカガシです。ちびっこたちは誰も気持ち悪いとは言わず目を輝かせてヤマカガシを喜んで見ていたのであります。私の観察会ではこういうところは特に大事にしたいです。ところで、今回はケース越しでの観察にとどめて、触るのはしませんでした。アオダイショウやシマヘビといった無毒ヘビなら触らせるところまでするんですけど、万が一ということもあるし、毒ヘビを触る所を見せた場合その先のチビッコ達の挙動(特に男子)に予測できない部分があるので、ヤマカガシについてはお触りはなしにしています。まあこれはヘビ素人であるところの自分ルールです。ヘビのプロならまた違った見せ方もありうるでしょう。

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ニホンアマガエルです。鮮やかな緑色の個体です。美しいです。

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アカハライモリです。やっぱり死んだふりはしてくれず、活発に動き回っていました。

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カマツカです。大きい個体が採れなかったので、今日の布教は若干失敗しました。やはりヤマカガシのインパクトには負けます。次の機会にがんばります。

 

日記

今日は調査でした。心配された天気もまずまず。毎年地味に調べています。

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カマツカです!かっこいいです!

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今日のオイカワ。美しい。でももっともっと色でますね。色にばかり注目が集まりがちですが、鰭の造形なんかも相当スゴイですよ。

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カネヒラのオス。成熟していて、腹を押すと精液を出しました。やはり春も産卵しているのでしょうかね。気になります。

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ヤリタナゴ。もう産卵期はほぼ終わったようです。

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ゼゼラ。お腹は大きく、これから産卵期です。

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金色の・・ギンブナ?オオキンブナ?ちょっと違和感のある個体でした。このあたり、これはこれですとすっきり言い切りたいです。誰か研究してください。

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外来種のコイ。体高が高く、尾鰭や尻鰭が赤いことなど、典型的なタイプです。

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九州では外来種のコウライモロコ。年々増加しています。ものすごい数です。絶対にどこかに悪影響が出ていると思うのですが、はっきりしません。危惧しています。

 

日記

東京都知事がオリンピックにあわせて笠的なものを発表したというニュースをみました。このタイプの笠は私も以前から愛用していまして、真夏の湿地帯調査や小雨時の湿地帯調査にも最適です。唯一の欠点として持ち運びがしにくい、というところがありまして、そういうことで離島遠征などにはなかなか持っていけません。ただし便利なので車で行ける時の調査ではだいたい使用しています。ここに写真をはっておきます。

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湿地帯でこんなクリーチャーに出くわしたら、すぐに逃げて下さい。

日記

ツイッタでイモリが話題になっていたのでイモリイモリと調べていたら、イモリのこんな研究紹介をみつけました(リンク)。元になった論文はこの3つのようです(123)。全国のイモリの遺伝的集団構造も明らかにされていますが(リンク)、この一連の行動研究を実施した地域は九州北西部を中心としているので、大まかには一つにまとまる近縁の集団構造内での行動に地域的な違いがあるということになります。大変興味深いです。

これらの研究から、各地のイモリが数十万年かけて形作られた自然遺産だということもよくわかると思います。すなわち、イモリはイモリですが地域によって「違う」わけです。例えばお店で買ってきたイモリをその辺に放つという行為は、こういう地域的な違いを、すなわち地球の自然遺産を取返しがつかないレベルで破壊する行為なわけです。だから一度飼うことを決めたら、絶対に最後まで責任をもって飼育しましょう。

ところでイモリの「防御姿勢」ですが、実はほとんど見た記憶がありません。改めて写真を調べてみますと、やはりこのように暴れ回っている写真ばかりでした。

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うおおお

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やめろぉぉ

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あああああああ

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ぎゃうぅぅぅ

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(シーン・・)

と言う感じで、何故でしょうか。今年はイモリの防御姿勢をなんとか撮影してみたいと思いました。