オイカワ丸の湿地帯中毒

湿地帯中毒患者 オイカワ丸の日記です。

2016-01-01から1年間の記事一覧

日記

夏の定例調査の開始。色々終わっていないが調査はしないといけない。しかしいったらいったで楽しいのですが。。 シマヨシノボリのメス。この時期卵をもったメスのお腹は鮮やかな青色に。 ミナミテナガエビ。片腕がありませんが、大きく立派な個体です。 ドン…

日記

今日は観察会。気づけば6月に・・ 上流なので魚の種数は少ないです。カジカとカワヨシノボリとタカハヤ。 ドロムシ科のムナビロツヤドロムシがいました。野外作業シーズンインであります。

日記

今日は川。毎年この時期に行っている恒例イベントでしたが、いつもの面々に会えてよかったです。 カジカ ナカネダルマガムシ このような水しぶきのかかる岩に生息しています。水中には行きませんし、乾いた岩上にも行きません。このしぶきのかかる湿った部分…

書評

「世界のクジラ・イルカ大図鑑」 アナリサ・ベルタ(著)・山田 格(監)・黒輪篤嗣(訳) 2015年に出た洋書の和訳本のようですが、すさまじい品質に感動しました。系統進化から、生態、生活史などの総説が続く前半。後半はいわゆる図鑑的に各種ずつの解説に…

日記

「湿地帯中毒」で書こうと思っていて、忘れていたのが「湿地帯が人間に及ぼす害悪」についてです。本の中では、湿地帯の生物の多くが絶滅しかかっていて、それらがいなくなることに対してなんとか保全をしたい、というようなことを多く書きました。しかし、…

日記

水路。改修間近。

日記

九大総合研究博物館で今月23日からウナギ・ドジョウの展示がはじまります。私がかかわったドジョウ部分は概ね完成していて、すでに公開されています。監督の丸山さんのブログにて、少し紹介されています→リンク 内容はパネル展示と水槽展示の2本だてでして、…

日記

今日は某展示用ドゼウの採集のため県外遠征。 はじめの地点にて、トゲナベブタムシ。超久しぶりに刺されて、超痛かったです。痛すぎます。そして目的のドゼウが採れません。痛すぎます。 結局4地点目にて何とか目的のオオシマドジョウ!九州で採ったのは久し…

日記

今日は観察会。いつもの某都市河川。 オイカワ。とっても美しい。 オイカワのメス。 ムギツク。ちびっこに人気。 カマツカ。世界一かっこいい魚ですがまだまだ布教が必要。 イトモロコ。太陽光が当たると美しいのですが玄人向け。 ギンブナ。ということにし…

日記

今日は水辺の観察会でした。今年度一回目。ここは何故か毎年確実に天気がよいです。色々採れて楽しいところです。 過去一度も採れたことのないコイがお目見え。大きかったので子供たちに人気がありました。ちょっとおさわりされてもらって元に戻します。 ア…

日記

今日はもろもろ家での作業。買い物など。 イ○ンに行ったらASC認証の養殖パンガシウスを売っていたので購入して食べました。くせは全くなく身の質も良く美味しかったです。 ASC認証とは?→リンク ASC認証つきパンガシウスの解説→リンク ということで今日買っ…

日記

自宅の水槽。このレイアウトにして半年以上、まずまずいまく維持できています。これは趣味。

日記

昨日はGYOBU代表I氏とともに湿地帯へ。二人じっくり湿地帯に行くのは超久しぶりで、楽しかったです。目的の種は採れませんでしたが・・ エサキアメンボ。 ウスイロシマゲンゴロウ(左)とコシマゲンゴロウ。 黒いシマヘビ、カラスヘビ タゴガエル トノサマガ…

日記

今日は家で諸々作業。庭の池の変遷を紹介します。子供の時から将来の夢の一つは池をつくることだったわけですが、庭を手に入れたのでさっそく池をつくりました。湿地帯生物の専門家の端くれですので、やるなら良いものをということで色々と工夫しています。 …

日記

本日は少々雨模様でしたがはっしーセンセーとの共同研究のためのデータとりのため、魚採り。雨天の魚採り久しぶりでしたが、楽しいです。ちなみにここは人為的に水位調節されている水路なので、急な増水はあんまり心配しなくてもよい場所です。 オイカワ。婚…

書評

「ウナギのいる川 いない川」内山りゅう(著)・揖 善継(監) 写真家の内山りゅうさんと和歌山県立自然博物館の揖 善継さんの共働作品です。ポプラ社のポプラサイエンスランドというシリーズで、子供向けという雰囲気のつくりですが、内容は濃いです。非常…

日記

ドジョウ科の顔。上がドジョウ、下がオオヨドシマドジョウ。ドジョウ属の口ヒゲは一般的に5対(10本)と数えます。上唇に3対、下唇に2対。ただ5番目の髭はかなり短く、髭状と言えるか微妙なところです。一方で、シマドジョウ属は上唇のみ3対(6本)です。下…

日記

もうなんか4月がほとんど終わっていて泣きそうです。進捗が悪いです。そんなこんなで魚類学者の聖典・Fishes of the Worldの第5版が手元に来ました。わほほーい。さっそくドジョウのあたりを眺めて楽しんでいます。なんだかんだで手元にあると便利な本です。

日記

調査。しかし目的の魚は採れず・・ ギンブナ的な何か。追星が出ており、腹を押すと精子を出す。すなわちオスです。 ニッポンバラタナゴの雌。九州にはこういう大型のものもぽつぽついます。 ミナミメダカとモツゴ。 特定外来生物のウシガエル(食用ガエル)。

日記

昨晩は熊本で大きな地震がありましたが、私のすんでいるあたりはまったく問題ありませんでした。無事にしています。それにしても知っている地名がたくさん出てきているので、今後も心配です。はやく落ち着くと良いのですが。

論文

Kitanishi, S., Hayakawa, A., Takamura, K., Nakajima, J., Kawaguchi, Y., Onikura, N., Mukai, T.(2016)Phylogeography of Opsariichthys platypus in Japan based on mitochondrial DNA sequences. Ichthyological Research: in press. (リンク) ミト…

論文

稲畑憲昭(2016)サメハダマルケシゲンゴロウの日本からの初記録.さやばねニューシリーズ,21:46-47. 日本産ゲンゴロウ科に新たな一種が加わりました。その名もサメハダマルケシゲンゴロウ(和名新称)Hydrovatus stridulus Biström, 1997。本種は東南ア…

論文

メモ。Kottelat (2012)以降に出版されたシマドジョウ属の記載論文。 Nakajima, J.(2016)Cobitis takenoi sp. n. (Cypriniformes, Cobitidae): a new spined loach from Honshu Island, Japan. ZooKeys, 568: 119-128. Nakajima, J., Suzawa, Y.(2016)Cob…

日記

10年くらい前に調査していた水路地帯に久しぶりに行く機会がありました。 死にかかっている水路。話に聞いていたとおり圃場整備事業はどんどん進んでいるようです。 だんだんとコンクリ護岸が。。 2008年頃の同じ場所の風景。やむを得なくしていると信じたい…

論文

Takahashi, H., Møller, P.R., Shedko, S.V., Ramatulla, T., Joen, S.R., Zhang, C.G., Sideleva, V.G., Takata, K., Sakai, H., Goto, A., Nishida, M. (2016) Species phylogeny and diversification process of Northeast Asian Pungitius revealed by AF…

日記

注文していた本が届きました。世界のヒメドロムシ科&Protelmidae科カタログです。 中身はひたすら学名と記載された論文と模式産地と分布の一覧。文字ばかり。300ページほどで1.5万円ほど。まさに上級者向け! イラストが1枚だけありました。脚の長いあれで…

日記

年度末諸々の仕上げのあいまに諸々。 上は白いバケツにいれておいたチュウガタスジシマドジョウ。下は同じ個体を黒い砂利の水槽に30分以上放置した後に撮影したもの。普通の淡水魚でも通常このくらいは色を変えることができます。基本的には目から得た周囲の…

日記

今日は久しぶりに有明海方面の河口域での調査。何年かに一回、某魚の状況を確認に来ています。 まず採れたのがメナダ。福岡県では日本海側にも瀬戸内海側にもいますが、有明海側では非常によく採れる印象。独特の雰囲気をもっていて好きです。 ちょっと季節…

日記

シロウオを食べる会に参加。 ぴちぴちと跳ねるシロウオ 卵とじ。セリとの相性が素晴らしい! 炊き込みご飯 吸い物。 躍り食いも。やはりメキメキとよくかんだ方が美味しいと思いました。

日記

今日も川でした。 毎年している某所でのアユ調査。今年もなんとか一匹確認。この地域のアユ個体群が大復活する上ではこの川はとても大事なんだけど、道のりは遠い。正直いってこの川は死にかかっています。 カタクチイワシ。いきなり採れて一瞬同定できなか…